4か月の最後の日に、9人が発表しました
11月1日(日)、岡山市北区のももスタ(ももたろう・スタートアップカフェ)で、ももスタNoCodeBootCamp2026(夏)の成果発表会をやりました。
7月25日に始まった全6回の最終日です。午前は直す時間、午後はリハーサル、夕方が本番。会場をメインホールに移して、受講生が一人ずつ、自分で作ったアプリを動かしながら発表しました。
4か月で、受講生15人が公開したアプリは50本を超えました。最終日に会場で分かったのは、「どうやって作るか」で困っている人が、もういなかったことです。仕事を持ちながら、週末の6日間と家での時間で、ここまで来ています。
次の回の募集やイベントの案内は、ももスタメンバーズ(無料)に登録すると、いちばん早く届きます。詳しくは記事の最後に書いています。
今年は、ノーコード(Bubble)に加えて、AIエージェントの Claude Code でも作れる回にしました。初日は全員でおみくじアプリを作るところから。そこから4か月、研修システムのギャラリーに出てきた成果物は、練習の ToDo アプリや掲示板も含めて50本を超えています。
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最初の1本は、メンターの見本でした。仕事のあとの夜と朝だけ、1週間弱で作った動画編集のアプリです。発表15分、質疑、講評。この型を見せてから、受講生の番に入りました。
「自分が欲しいもの」から作った人が多かった
発表を順に並べると、題材がばらばらです。座禅、ラーメン、営業、推し活、補助金、予約、リハビリ、献立、案件管理。
全部は紹介しきれないので、いくつか。
岡山の座禅の情報を、自分で集める
当日の午前中も座禅に行ってきた、という方の発表です。岡山で座禅ができるお寺を調べても、情報がほとんど出てこない。なので、お寺ごとの時間と公式サイトへのリンク、それから自分が行った記録と写真を1つにまとめました。
次は、もっと多くのお寺に行くこと。「一緒に行く」ボタンも付けるそうです。
営業が苦手な人が、営業したくなる画面
フリーランスで人事・組織づくりを支援している方の営業アプリは、v1 から v5 まで出てきました。回を重ねるごとに1つずつ上げていった結果です。
入力しないと何も出ないアプリは面倒。だから、岡山市内の会社の公開情報を先に調べさせておいて、開いたら提案先が並んでいる作りにしました。人材紹介を使えば1人採用でいくらかかるか、その代わりに採用ページを作るならいくらか。数字と根拠のリンクを先に見せて、提案の金額と、会い方まで並べます。
会場のメンターからは「詳細の文字が多すぎる。短くして、表やグラフに」。本人も「削り切れなかった」と言っていました。
URLを入れるだけの、ECサイトのセキュリティ通知表
岡山で EC サイトの構築と保守をしている方は、仕事につながるアプリを6つ作っていました。発表したのはそのうち2つ。
1つは「ココチェック」。URL を入れると、外から見える範囲の問題を A〜F で返し、直し方と費用の目安まで出します。相手のサイトに負荷をかけない設定にしています。
講評はここが一番具体的でした。対象は保守担当のいない会社なのに、結果がエンジニア向けすぎる。たとえば DMARC が「p=none」と書いてあれば、分かる人は自分で直してしまう。症状と原因だけを書いて、直し方は「相談してください」につなげる。売る側の画面としては、こっちが正しい。
もう1つの「ApplyReady」は、副業の案件に応募する文章と面談の資料を作るツールです。経歴に書いた事実だけを使って、ない経験は書かない。足りなければ AI が本人に聞き返します。
面談の予約から支払いまでを「1枚のチケット」に
産業医・心理士との面談の予約は、電話とメールで日程を合わせて、支払いは別。これを、メニュー → 日時 → 支払いの3つで終わる形にしたアプリです。研究会の案内と参加費の支払いをつなげたアプリも、同じ形で作っていました。

管理者の画面は、2段階認証とパスキーで守っています。会場で「2段階認証を見せてほしい」と言われて、その場で顔認証からコード入力までやってみせていました。
ここで、僕から1つ補足をしました。この講座では、まず全員に「公開」してほしかった。ただ、GitHub Pages で公開すると、コードも公開になります。個人情報を扱うアプリでは、それは困る。なので、画面は Firebase Hosting に置いてリポジトリは非公開、データは Supabase に置く。このアプリはその形になっています。仕組みを資料なしで説明できていたのは、この3か月の積み上げです。
作業療法士が、病院の外でやるリハビリ
作業療法士の方は、プライベートサロンを入口にした3つのアプリと、おまけ2本。合計5つです。

リハビリが役立つ可能性のある人は、世界で約24億人いるそうです。

日本の国の調査では、自覚症状のいちばん多いのが腰痛、次が肩こり。病気になってから病院で受けるリハビリではなく、その手前、不調の段階で地域で受けられるリハビリを、と。予約、月ごとの「サロン通信」、セルフケアの記録の3つで、「出会う、つながる、続ける」を回します。
予約画面は、右上を押すと文字が大きくなる。お客さんに高齢の方が多いからです。
会場からは「整体や理学療法士とどう違うのか」という質問も出ました。答えは、作業療法士は「生活を見る」。肩が痛いなら、姿勢、持ち方、暮らしの動きまで見る。アプリの説明より、この一言で伝わった感じがありました。
開いたら、献立がもう決まっている
一人暮らしで、毎日の献立と栄養と買い物リストを考えるのが大変。そこから作ったのが「夜ラク」です。

開いた時点で献立が決まっていて、考える必要も比べる必要もない。アレルギーの食材を外したり、筋トレ向けやダイエットなど、目的別のコースを選んだりできます。
最初に Claude で作った画面は文字が多くて、操作が分かりにくかった。なので、絵文字を使って直感的に直したそうです。
会場からは「給食の献立を入れたら、夕食がかぶらないように組んでくれると、子育て世帯に受けるのでは」。配信は LINE 公式アカウントで考えているとのことで、無料で送れる通数には上限があるから、価格を決めるときに見ておくといい、という助言も出ました。
明日から、会社で使う案件管理
最後の発表は、ライティングの会社をやっている方の案件管理アプリでした。

Slack、Asana、Trello、Backlog。「それぞれいいんですけど、それぞれ何か足りないんですよ」。外部のライターを入れると1人ぶん費用がかかる。案件ごとに人が入れ替わる。権限が大まかにしか分けられない。
なので、Google Workspace の中で完結させました。クライアントを登録すると Google ドライブにフォルダができて、担当をアサインすると共有の権限が付き、案件を閉じると権限が外れる。お客さんの返事待ちの期間は、ガントチャートに斜線で出ます。
作り方も面白くて、最初に構成のマインドマップを作って Claude に渡した。作業の終わりには毎回「引き継ぎ書とマニュアルを作って」と頼んでいる。
そして、明日から業務で使う、と。
僕も1本、発表しました
途中で、講師の僕も name-maker という漫画を作るアプリを発表しました。

テーマを文章で書くと、コマ割りと吹き出しのネームができて、1コマずつ AI に作画を渡せる。これで週2回の連載を続けて、制作は約40話になりました。

この話は、別の記事にまとめています。
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テーマを書くだけで、20ページの漫画を週2回。続けてみたら、40話になりました
講評で話したのは「ファーストユーザーは誰か」
最後に、メンター、講師、主催の方から講評をしました。
メンターの1人は、Bubble だけでやっていた年は、みんなアイデアを形にするのに苦労していた、と。今年は5個、6個と作れたので、モノを手に持って話せている。そのかわり、プライバシーまわりの仕様は自分で分かっていないと危ない。
もう1人のメンターは、昔のプログラミングは1〜2時間パソコンに向き合う必要があった、と。今は5分あれば、指示を出して、戻ってきたらできている。1日5分を2〜3回でいいから続けてほしい。
僕が話したのは、1つだけです。
「どうやって作ったらいいの?」は、もうないですよね。
4か月で、1個、2個、3個と作れた。5個、10個作れる人もいる。なので、次に考えるのは、ファーストユーザーは誰かです。
僕の場合は、いつも自分です。漫画のアプリを一番読んでいるのは僕で、勉強用に YouTube に上げている音楽も、再生数の最初の1は必ず僕。FolderOS も、自分が毎日使うところから作っています。
その意味で、最後の案件管理アプリはいい例でした。現場で困っている本人が、ないから自分で作った。僕の Windows のタスクバーには、自分で作ったアプリが並んでいます。タスクバーのアプリを1つずつ自作に置き換えていけば、会社の仕事が自分のアプリで回るようになる。
作ったあとに、自分が使い続けられるか。自分の課題を解いているか。ここを問い続けてほしい、と話しました。
主催の方からは、「使ってもらってなんぼ」。作るのは簡単になったので、ここからどう使ってもらうか、どう広めるか。ももスタのほかのプログラムも使ってほしい、とのことでした。
次は、あなたが作る番です
ここまで読んで「自分も作ってみたい」と思った方へ。いま動ける道は3つあります。
1. ももスタメンバーズ(無料)に登録する
いちばんおすすめです。ももスタのメンバーズに登録すると、次の BootCamp の募集や、起業に役立つイベントの案内が、公式サイトより先にメールと Slack で届きます。Slack には岡山で活動している起業家も大勢います。ももスタの会場で、専門スタッフの対面メンタリングも受けられます。
今回の受講生も、ここから募集を知った人がいます。「次こそは」と思った方は、まず登録だけしておいてください。
▼ももスタメンバーズ(無料)
ももスタ会員制度「ももスタメンバーズ」について・登録
2. 11月7日(土)のハッカソンに来る
同じももスタで、11月7日(土)18:00〜20:30 に「Claude for Business Hackathon」を開きます。テーマは社内の困りごと。3人ほどのグループで、Claude Code を使って1時間で「動くもの」を作り、発表します。プログラミングの経験は問いません。BootCamp の4か月を、2時間半で味見できる会です。
参加には、ノートPCと claude.ai の Pro 以上のプランが必要です(18歳以上)。
▼お申し込み
Claude for Business Hackathon(ももスタ)
3. 冬の回の成果を見に来る
冬の回(ももスタNoCodeBootCamp2026冬)は、11月8日(日)に始まり、2027年1月31日(日)に成果発表会をします。参加者の募集は締め切りました。
▼冬の回の案内
ももスタNoCodeBootCamp2026冬(募集は締め切りました)
よくある質問
冬の回の募集ページに載っている答えを、まとめておきます。
- 費用は? 岡山市のプログラムなので、起業やエンジニアを目指す方なら無料です。
- プログラミングの知識は? 要りません。基礎から始めます。今回の受講生も、初日は全員でおみくじアプリを作るところからでした。
- 一人でも参加できる? できます。講座の中でチームを組む機会もあります。
- パソコンは? Windows でも Mac でもかまいません。インターネットにつながるノートPCを持ってきてください。
- 全部の日に出られないときは? 参加できない日は、事前に連絡すれば大丈夫です。ただ、できるだけ全日程の参加をおすすめしています。
開催概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | ももスタNoCodeBootCamp2026(夏) |
| 主催 | 岡山市/ももスタ |
| 会場 | ももたろう・スタートアップカフェ(イコットニコット2階・岡山市北区駅前町1-8-18) |
| 期間 | 2026年7月25日〜11月1日(全6回・オフライン) |
| 最終回 | 11月1日(日)公開手続き・リハーサル・成果発表会 |
| コース | ノーコード開発(Bubble)/AIエージェント開発(Claude Code) |
| 運営 | 株式会社AppTalentHub |
昨年の冬の回の成果は、こちらにまとめています。

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