はじめに
Claude Codeをインストールして claude login を実行。ブラウザが開き、OAuth認証を済ませ、表示されたコードをコピー。ターミナルに戻って貼り付け ―― 何も起きない。
Ctrl+V を押しても、右クリックで貼り付けても、入力フィールドは空のまま。コード自体は数十文字あり、手打ちは現実的ではありません。

実はこれ、Claude Code v2.1.105 で混入した リグレッションバグ です。筆者も今日まさにこの問題に遭遇し、調査と対処を行いました。本記事ではその原因と、確実に動く対処法を共有します。
症状
claude login実行後、OAuth認証コードの入力画面で ペーストが一切効かない- Ctrl+V、右クリック貼り付け、いずれも無反応(入力フィールドに何も表示されない)
- ターミナルの他の場面(通常の会話UI等)ではペーストは正常に動作する
- v2.1.104以前では問題なく動作していた
影響を受ける環境
| 項目 | 値 |
|---|---|
| OS | Windows 11 + WSL2 (Ubuntu) |
| Claude Code | v2.1.105 / v2.1.107 |
| ターミナル | Windows Terminal |
| 影響範囲 | WSL2, macOS (iTerm2+tmux), Terminal.app |
WSL2固有の問題ではなく、macOSのネイティブ環境でも再現 が確認されています。
原因
GitHub上で既に報告されており(anthropics/claude-code#47799)、bug regression area:auth area:tui のラベルが付いています。6名以上が再現を確認し、3件の重複issueも存在します。
ブラケットペーストの処理不具合
モダンなターミナルは、ペースト時にテキストを ブラケットペーストモード のエスケープシーケンス(\e[200~ と \e[201~)で囲んで送信します。これにより、アプリケーション側でペーストと手入力を区別できます。
v2.1.105以降のClaude Codeでは、認証コード入力フィールドがこのエスケープシーケンスを正しく処理できなくなり、ペーストされたテキスト全体が無視されるようになりました。
通常の会話UIでは正常に動作するため、認証画面の入力ハンドラのみに影響する局所的なリグレッションです。
対処法:v2.1.104へダウングレード
コミュニティでいくつか、対応策がありましたが、今回は、最も確実な方法は、バグが混入する前のバージョン v2.1.104 にダウングレードで対応しました。(2026/4/14 現在)
ステップ1:既存のClaude Codeを削除する
rm -f ~/.local/bin/claude
rm -rf ~/.claude/local ~/.claude/share 2>/dev/null || true
~/.local/bin/claude はバイナリへのシンボリックリンクです。キャッシュされたセッション情報もクリアすることで、クリーンな状態からインストールし直せます。2>/dev/null || true はディレクトリが存在しない場合のエラーを抑制します。
ステップ2:v2.1.104をインストールする
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash -s 2.1.104
bash -s 2.1.104 の -s フラグにより、インストールスクリプトに引数としてバージョン番号を渡します。これで特定バージョンを指定してインストールできます。
各curlフラグの意味:
-f: HTTPエラー時にサイレントに失敗-s: プログレスバー非表示-S:-sと併用時、エラーは表示-L: リダイレクトに追従
ステップ3:PATHを設定する
echo 'export PATH="$HOME/.local/bin:$PATH"' >> ~/.bashrc
source ~/.bashrc
インストーラーはバイナリを ~/.local/bin/ に配置します。このディレクトリがPATHに含まれていない場合、シェルが claude コマンドを見つけられません。既にPATHに含まれている場合はこのステップは不要です。
ステップ4:動作確認
claude --version
# → 2.1.104 と表示されればOK
claude login
# → ブラウザで認証 → コードをコピー → ペーストが正常に動作することを確認

修正の見通し
2026年4月14日時点で、GitHub issue #47799 は OPEN の状態です。再現手順が明確で、regression ラベルが付いているため、近いリリースで修正される可能性が高いと考えられます。
修正版がリリースされた場合は、以下のコマンドで最新版に戻せます。
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash
ダウングレード手順を適用する前に、最新バージョンで問題が解消されていないか確認することをおすすめします。
まとめ
| 問題 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
claude login でペーストできない | v2.1.105のTUI入力フィールドがブラケットペーストに未対応(リグレッション) | v2.1.104へダウングレード |
| 複数環境で発生 | WSL2, macOS iTerm2+tmux, Terminal.app | 環境固有の問題ではない |
| 修正見通し | GitHub Issue #47799 で追跡中 | 修正後は最新版に戻せる |
Claude Codeは急速に進化しているツールであり、こうしたリグレッションが発生することもあります。バージョン固定やダウングレードの方法を知っておくと、CLI系AIツールを業務で使う際に慌てずに対処できます。
同じ症状で困っている方の助けになれば幸いです。


