Google本社で最新AI活用術を学ぶ!G-GEN様主催セミナー参加レポート

こんにちは、AppTalentHubの高園です。
毎日、暑いですねー!体調崩されていないでしょうか?元気に夏をお互い乗り越えましょう!
昨日は東京・渋谷のGoogle本社にて開催された、Google Cloudのプレミアパートナーである株式会社G-GEN様主催のセミナーに参加してきました。

会議室からの眺め

Google本社のオフィス内の様子

オープンスペース
Cafeメニュー
パソコン周辺機器の購入期とPC貸出機
立派なGYMスペース
壁の至るとこにアート

今回のセミナーでは、Googleの根幹にあるカルチャーから、日々の業務で活用できる「Google Workspace」の便利な機能、そして話題の生成AI「Gemini」や「NotebookLM」のハンズオンまで、非常に濃密な時間を過ごすことができました。

本記事では、セミナーで得られた学びや気づきを、備忘録も兼ねてレポートします。

Googleの強さの源泉は「カルチャー」にあり

セミナーは、Googleのカルチャー紹介から始まりました。Googleのミッションが「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて役立つものにする」ことであるのは有名ですが、その思想はすべてのサービスに徹底されています。

印象的だったのは、「世界で10億人以上が使うアプリ10個のうち8個がGoogle製」という事実。これは、徹底した「ユーザー目線」で、使いやすさを最優先にサービスを開発してきた結果の表れです。例えば、Googleの検索トップページには、今も昔も広告は表示されません。

このカルチャーを支える仕組みもユニークです。

  • 360度評価と透明性: 上司だけでなく同僚や部下からもフィードバックをもらう評価制度。情報は原則オープンで、高い透明性が保たれています。まさに「フィードバックは贈り物(Feed Back is a gift)」という考え方が根付いているそうです。
  • 20%ルール: 業務時間の20%を、本来の担当とは異なるプロジェクトに使える制度。このルールからGmailやGoogleマップといった画期的なサービスが生まれたことは有名です。
  • コラボレーションを生むオフィス: カフェやスナックが無料で提供されるオープンなオフィスは、単なる福利厚生ではありません。社員同士の偶発的な出会いや会話を促し、新たなコラボレーションを生み出すための「仕掛け」なのです。

これらのカルチャーや制度が、全世界の社員を繋ぎ、イノベーションを生み出し続ける原動力となっていることを強く感じました。

【ハンズオン】明日から使えるGoogle Workspace活用術

セミナーの中盤では、Google Workspaceのハンズオンが行われました。Gmailやカレンダー、ドライブといったお馴染みのツールですが、「チームの生産性」を最大化するための便利な機能やTipsを多数学ぶことができました。

特に印象に残った機能をいくつかご紹介します。

  • 共有ドライブ: 個人のマイドライブとは異なり、チームや組織でファイルを管理するストレージです。データが個人に紐づかないため、担当者の異動や退職があってもファイルが失われる心配がありません。プロジェクト単位での情報共有に最適です。
  • スマートキャンバス機能(ドキュメント): @を入力するだけで、他のユーザーやファイル、日付などを簡単に呼び出せます。議事録作成中に担当者や関連資料をスムーズに紐づけることができ、非常に便利です。
  • Chatをタスク管理に活用: チャット内のメッセージから直接タスクを作成し、「ToDoリスト」に追加できます。会話の流れで生まれた「やること」を、その場でタスク化することで抜け漏れを防ぎます。

個人の作業効率化はもちろん、「コミュニケーションからコラボレーションへ」というGoogle Workspaceのコンセプトを体感できる機能ばかりでした。

【ハンズオン】生成AI「Gemini」と「NotebookLM」で業務が変わる!

今回のセミナーで最も注目度が高かったのが、生成AIのハンズオンです。

Gemini:安全な環境で使えるクリエイティブパートナー

ドキュメントの草案作成、Gmailの返信文作成、スライドの画像生成、スプレッドシートのデータ分析など、幅広い活用法を体験しました。

特に重要なのは、ビジネスで利用する上で最大の懸念点である「情報漏洩」のリスクがない点です。入力した情報がAIの学習に使われることはなく、安全な環境でその恩恵を享受できます。

また、精度の高い回答を得るための「プロンプトのコツ」も伝授いただきました。

【良いプロンプトの例】

あなたはマーケティングの担当者です。 新製品のPRキャンペーンを企画するにあたり、 ターゲット層は20代から30代の若年層で、 SNSを活用した斬新で効果的なアイデアを考えてください。 「キャンペーン名」、「主要ターゲット層」、「メインのメッセージ」、「使用するチャネル」、「成功指標」を軸に、表形式で提案してください。

このように、役割、目的、条件、出力形式を具体的に指示することで、Geminiは意図を正確に汲み取り、質の高いアウトプットを返してくれます。

NotebookLM:ハルシネーションを抑制する”あなたのデータ専用”AI

「NotebookLM」は、一般的な生成AIとは一線を画すユニークなツールです。

最大の特徴は、アップロードした資料やデータのみを情報源として、回答やコンテンツを生成する点です。これにより、生成AIの課題であった「ハルシネーション(もっともらしい嘘をつく現象)」を大幅に抑制できます。

ハンズオンでは、資料を元にしたマインドマップの作成や、内容理解度を測るクイズの自動生成、さらには音声での要約説明など、驚くほど多様な活用法を体験できました。リサーチや学習、情報整理の強力なアシスタントになりそうです。

まとめ

な、懐かしい!
可愛い

今回のセミナーを通じて、ツールの操作方法だけでなく、その背景にあるGoogleの思想やカルチャーに触れることができたのが最大の収穫でした。

「ユーザーのため」「チームのため」という思想が一貫してサービスに反映されており、それらが掛け合わさることで、圧倒的な生産性とイノベーションが生まれているのだと実感しました。

最後にオフィスツアーでそのカルチャーを肌で感じ、学びをさらに深めることができました。G-GENの皆様、Google Cloudの皆様、貴重な機会をありがとうございました。

今回学んだことを日々の業務に活かし、チームのコラボレーションと生産性向上に繋げていきたいと思います。

この記事を書いた人

takazono

40代で思い切ってIT業界へキャリアチェンジ。元コールセンター勤務で、かつてはダンサーや講師として舞台活動も行ってきた経験を持つ。現在は稲城市でストレッチ講師を務めながら、社長やAIの力を借りて新しい分野に挑戦中。
「分からない側の気持ちに寄り添うこと」を大切に、学び続けている。