こんにちは、AppTalentHubのツバサです!
この度、AppTalentHubのウェブサイトをSTUDIOからWordPressへ完全に移行しました! 「なぜ今、わざわざ移行したの?」そう思われた方もいるかもしれません。
今日は、その背景にある私たちの戦略と、エンジニアさんと二人三脚で乗り越えた移行プロジェクトの裏側を、包み隠さずお話ししたいと思います。

STUDIOからの卒業、そしてWordPressへの挑戦
AppTalentHubのサイトは、これまでSTUDIOで運用してきました。その直感的なデザイン性と手軽さは、立ち上げ当初の私たちにとって非常に魅力的でした。しかし、サイトの成長とともに、いくつかの「壁」に直面するようになったんです。
具体的には、コンテンツが増えるにつれて、以下のような課題が顕在化してきました。
- CMS投稿・管理の複雑化: 記事数が増えるほど、更新や管理の作業が重くなり、気づけば大きな負担に…。
- タグ入力の手間: 記事ごとに手動でタグを入力する作業が必須で、これが意外と時間を取られるんです。
- 回遊性設計の困難さ: 関連記事の自動表示機能がないため、せっかく訪れてくれたユーザーの皆さんに、他の魅力的なコンテンツへ誘導するのが難しいと感じていました。
- 迅速なLP作成・ツール連携の制約: 例えば、ChatGPTのようなAIツールとの連携や、急なキャンペーンでのLP(ランディングページ)の即時反映が難しく、スピードが求められるマーケティング活動に追いつけない場面も出てきてしまいました。
- SEO最適化の課題: AI検索時代を見据え、さらに強力なSEO対策を講じる必要性を感じていました。
これらの課題を解決し、今後のさらなる機能拡張や運用の効率化を見据えた結果、私たちはWordPressへの移行が最適だと判断しました。
WordPressへの移行で実現したかったこと
私たちがWordPressに求めたのは、単なるサイトのリニューアルではありません。未来のAppTalentHubを支える、より強固な基盤を築くことでした。特に重視したのは以下の点です。
- オープンソースの力:AI連携と無限の拡張性 WordPressがオープンソースであることは、今回の移行における大きな決め手の一つでした。これにより、AIツールとの連携が格段に柔軟になり、私たちが必要とする機能を自由に、そして迅速に開発・導入できる環境が手に入ります。まさに「AIでゴリゴリ書く」という私たちの挑戦を強力に後押ししてくれる存在です。
- 高機能CMSによる運用効率の向上 WordPressのCMS機能は、STUDIOと比較しても格段に高機能です。記事の管理はもちろん、タグの自動化や関連記事の表示など、これまでの課題を一気に解決してくれると確信しています。これにより、コンテンツ作成や管理にかかる時間を大幅に削減し、より質の高い情報発信に注力できるようになります。
- SEO最適化のさらなる強化 WordPressはSEOに強いプラットフォームとして知られています。今回の移行を機に、AI検索時代に対応した最新のSEO戦略を実装し、より多くのエンジニアさんや企業にAppTalentHubの情報を届けられるよう、最適化を進めていきます。
デザインについては、STUDIOサイトの近しい見た目や動きが再現できれば問題なし、という方針でエンジニアさんと連携しました。細部にこだわりすぎず、まずは「機能性と運用効率の最大化」を最優先した形です。






STUDIO vs WordPress 性能評価比較
今回の移行決定に至るまで、私たちはSTUDIOとWordPressのそれぞれの特性の比較検討しました。
AppTalentHubの課題解決と将来的な展望にどちらが適しているか、主要な項目で比較したのが以下の表です。
評価項目 | STUDIO | WordPress | AppTalentHubの評価ポイント |
---|---|---|---|
手軽さ・デザイン性 | 直感的でデザイン自由度が高い。初心者でも美しいサイトを素早く構築可能。 | 初期設定やデザインには学習コストがかかる場合があるが、テンプレートが豊富。 | 立ち上げ当初はSTUDIOの手軽さが魅力だったが、デザイン性よりも機能性・運用効率の重要度が増した。 |
CMS機能 | シンプルなブログ機能。記事数増加に伴い管理が煩雑になりやすい。タグは手動入力。関連記事表示機能なし。 | 高機能なCMS。記事管理の柔軟性が高く、タグ自動化や関連記事表示プラグインが豊富。 | 高機能なCMSによる運用効率の改善が最重要課題の一つだった。コンテンツ増加に対応し、管理負担を軽減できる点が大きな魅力。 |
拡張性・柔軟性 | 外部連携や機能追加に制限がある。 | オープンソースであり、プラグインやテーマによる無限の拡張性を持つ。AIツール連携も容易。 | オープンソースによるAI連携と無限の拡張性が決め手。AIを駆使したコンテンツ生成やマーケティング施策に迅速に対応できる環境を求めた。 |
SEO最適化 | 基本的なSEO設定は可能だが、詳細な最適化には限界がある。 | SEOに特化したプラグインが豊富で、細かな設定が可能。AI検索にも強い。 | SEO最適化のさらなる強化が必須だった。特にAI検索時代において、より強力なSEO対策を講じることで、情報発信力を高めたい。 |
運用コスト | プランに応じた月額費用。 | レンタルサーバー代やドメイン代、必要に応じて有料テーマ・プラグイン費用。 | 長期的な運用において、コストパフォーマンスと機能拡張のバランスを考慮。初期投資よりも、将来的な投資対効果を重視。 |
LP作成・ツール連携 | 外部ツールとの連携に制約がある場合がある。 | API連携が容易で、多様な外部ツール(例:ChatGPT)との連携やLPの即時反映が可能。 | スピードが求められるマーケティング活動に対応するため、迅速なLP作成・ツール連携の容易さが不可欠だった。 |
エンジニアリング | 基本的にノーコードで完結。 | HTML/CSS/PHPなどの知識があると、さらにカスタマイズが可能。 | エンジニアとの連携により、専門知識を活かして課題解決と機能強化を図れる点がWordPressの強み。 |
この比較を通じて、現在のAppTalentHubの成長フェーズと将来のビジョンにおいては、WordPressの持つ拡張性、高機能なCMS、そしてSEOの柔軟性が不可欠であるという結論に至りました。
結局、STUDIOとWordPress、どっちが合ってるのか?
STUDIOとWordPress、どちらを選ぶべきかは、あなたのウェブサイトの目的やスキルによって大きく異なります。
そこで、それぞれのプラットフォームがどのような人に向いているのかをまとめました。
STUDIOがおすすめな人
- ウェブサイト制作の初心者: コーディングの知識がなくても、直感的な操作で美しいサイトを素早く作りたい人。
- デザイン性を重視する人: 独自のビジュアル表現を追求したいデザイナーやクリエイター。
- ポートフォリオサイトやシンプルな企業サイト: 更新頻度が低く、情報量も比較的少ないサイトを運用したい人。
- とにかく早くサイトを公開したい人: 短期間でウェブサイトを立ち上げ、手軽に運用を始めたい人。
WordPressがおすすめな人
- コンテンツマーケティングを強化したい人: ブログ記事を頻繁に投稿し、コンテンツを資産として蓄積していきたいメディア運営者。
- 将来的な拡張性・機能性を求める人: 今後、サイトに様々な機能を追加したり、外部サービスと連携したりする可能性がある人。
- SEO対策に力を入れたい人: 検索エンジンからの集客を重視し、より高度なSEO施策を講じたい人。
- AIとの連携を視野に入れている人: AIによるコンテンツ生成や分析など、最新技術を活用したサイト運用を検討している人。
- エンジニアや開発パートナーがいる人: カスタマイズ性や技術的な課題解決を重視し、専門知識を持つパートナーと協力してサイトを構築・運用したい人。
エンジニアさんと二人三脚!移行プロジェクトの舞台裏
今回のWordPressへの移行プロジェクトは、AppTalentHubのメンバーだけでは成し遂げられませんでしたが、予想以上にスムーズに進みました! 弊社のビジョンに共感し、このプロジェクトに一緒に取り組んでくれた心強いエンジニアさんの存在はもちろん不可欠でした。
実は、STUDIOで構築されたサイトのデザインをWordPressで再現する作業は、思ったよりも手軽にできました。今はFigma to HTML変換ツールや、既存のサイトデザインをコピーできるツールが豊富にあります。これらを活用することで、移行プロジェクトは、ほぼゼロから構築する感覚ではなく、効率的にデザインを落とし込むことができたんです。細かな調整は必要でしたが、以前のような「地道な手作業の連続」という感覚はありませんでした。このあたりは、昔、車輪の再発明が許される時代! AIがビジュアル開発を加速し、開発の民主化が進む時代へ も書きましたので、興味ある人は、除いてみてください。
もちろん、旧サイトの大量のコンテンツ(記事や画像)を正確にWordPressへ移行し、リンク切れなどの不具合がないように注意を払う必要はありました。しかし、ここでもChatGPTなどのリンク切れのチェックなどを導入することで、作業負担を大きく軽減できてます。
移行を終えて、見えてきた未来
WordPressへの移行を終え、AppTalentHubのウェブサイトは新たなステージに立つことができました。
まず実感しているのは、コンテンツ運用における圧倒的な効率化です。記事の投稿や管理が格段にスムーズになり、これまで時間を取られていたタグ入力や、記事修正の作業から解放されました。これにより、より質の高いコンテンツの企画・制作に集中できるようになりました。
そして何より、移行後の約1ヶ月間(5月28日~2025年6月24日)で、サイト全体のセッション数が移行前の約1ヶ月間と比較して47.86%増加という、目に見える成果も現れ始めています。これは、WordPressが持つSEO最適化の強みと、より効率的なコンテンツ運用が可能になったことの証左であり、読者の皆様にAppTalentHubの情報をより届けやすくなったことを示しています。

さらに、AI連携と拡張性への可能性が大きく広がったことにワクワクしています。
WordPressの柔軟性を活かし、今後はAIを活用した記事の自動生成支援機能や、ユーザーの行動に基づいたパーソナライズされたコンテンツレコメンド機能など、さまざまな実験的な取り組みを進めていく予定です。これにより、ユーザー体験を劇的に向上させ、AppTalentHubがエンジニアの皆様にとって、より価値のある情報プラットフォームへと進化できると確信しています。
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まとめ:AI時代を勝ち抜くウェブサイト戦略
AppTalentHubのSTUDIOからWordPressへの移行は、単なる技術的な変更ではありません。これは、AI時代におけるウェブサイト運用のあり方を再定義し、未来を見据えた戦略的な一歩と感じます。
私はこの移行を通じて、以下の重要な教訓を得ました。
- 目的に合わせたプラットフォーム選びの重要性: 立ち上げ当初はSTUDIOが最適でしたが、サイトの成長とともに、より高度な機能と拡張性を持つWordPressの必要性を強く感じました。サイトの成長フェーズや目的に応じて、最適なプラットフォームは変化するということを再認識しました。
- オープンソースの可能性: WordPressのオープンソースという特性は、AI連携をはじめとする無限の可能性を秘めています。これは、変化の激しいAI時代において、企業が競争優位性を確立するための重要な要素となります。
- 専門家との協業の価値: 複雑な移行プロジェクトにおいては、信頼できるエンジニアや開発パートナーとの連携が不可欠です。彼らの専門知識と技術力なくしては、今回のプロジェクトの成功はありえませんでした。
- AIによる移行プロジェクトのハードルの低減: かつてウェブサイトの移行やスクラップ&ビルドは時間とコストがかかる大きなハードルでしたが、AIの進化は、これらのプロジェクトを劇的に簡素化しました。コンテンツの自動生成、コードの最適化、データ移行支援ツールなど、AIを活用することで、これまで数ヶ月かかっていた作業が数週間、あるいは数日で完了するケースも増えています。これにより、ビジネスの変化に迅速に対応し、プラットフォームを柔軟に選択・変更できるようになりました。
AppTalentHubはこれからも、エンジニアの皆様に役立つ情報を発信し続けるとともに、最新技術を積極的に取り入れ、ウェブサイトを常に進化させていきます。今回の移行プロジェクトで得た知見を活かし、来るべきAI検索時代において、より多くのエンジニアさん、そして企業とAppTalentHubを繋ぐハブとなることを目指します。
AppTalentHubの新たな挑戦に、ぜひご期待ください!
今回の移行プロジェクトや、AppTalentHubのウェブサイト戦略について、何かご質問はありますか?
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