話題の「GPT-5」いままでと何が違うのか?まとめ。賢くて、速くて、信頼できるAI。

。OpenAI社が、最新大規模言語モデル「GPT-5」を正式に発表しました!

「何がすごいの?」「今までのChatGPTと何が違うの?」 そんな皆さんの疑問に答えるべく、今回はGPT-5の注目ポイントを、IT初心者の方にも分かりやすく、そして開発者の皆さんにも満足いただけるよう、詳しく解説していきます!


GPT-5とは?一言でいうと「賢くて、速くて、信頼できるAI」

GPT-5は、ChatGPTの新しい頭脳となる最新のAIモデルです。

実際に一部すでに、GPT5で切り替わってます。まだの人もそのうちに使えるようになるはずです。私の場合もiPhoneアプリだけGPT5に変わってましたがWindowsPCはまだでした。

無料ユーザーも含むすべての人が利用可能になります(※無料版は一部利用制限あり)。


今回のアップデートの大きな特徴は、以下の4つです。

  1. 統合型インテリジェンス: 簡単な質問には「高速モード」でサッと答え、複雑な相談には「熟考モード」でじっくり考える。まるで人間のように、状況に応じて最適な頭脳を自動で切り替えてくれる機能が搭載されました。
  2. 幅広い分野で専門家レベルに: プログラミングや数学はもちろん、医療、法律、金融といった専門分野でも、専門家レベルの回答精度を実現。より頼れるパートナーへと進化しています。
  3. ハルシネーション(間違い情報)の大幅な削減: AIがもっともらしい嘘をついてしまう「ハルシネーション」が劇的に減少。情報の信頼性が格段に向上し、ビジネスシーンでも安心して利用しやすくなりました。
  4. 強化された安全性: 不適切な質問やリクエストに対して、より賢く、安全に対応できるよう設計されています。

旧モデルとの比較|GPT-4シリーズはどうなる?

今回のGPT-5の登場に伴い、これまで利用されてきたGPT-4oやGPT-4.1といったモデルはすべてGPT-5に統合・移行されます。旧GPT4は、今後完全に使えなくなります。

【一覧表】GPTシリーズの進化の歴史

モデルリリース日主な特徴備考
GPT-32020年6月11日・1750億パラメータの超大規模モデル<br>・前例のない自然言語生成能力初めて商用APIとして一般公開されたモデル。
GPT-42023年3月14日・推論力、精度が大きく向上・マルチモーダル対応(画像入力)・長文の文脈保持能力が改善ChatGPT Plusで利用可能になり、AIの賢さが一気に向上。
GPT-4o2024年5月13日・高速&低コストでGPT-4並みの性能・マルチモーダルをリアルタイム処理無料ユーザーにも提供が拡大し、AIがより身近な存在に。
GPT-52025年8月7日・幻覚率(間違い情報)の大幅低減・コーディング成功率が飛躍的に向上旧モデルを統合し、新たな標準モデルとして登場。

こうして振り返ると、GPT-3で「AIが文章を作る」という衝撃を与え、GPT-4で「賢さ」が、GPT-4oで「速さ」と「身近さ」が追求されてきたことがわかります。

では、具体的にどれくらい性能が向上したのでしょうか。
特に進化が著しい「開発者向け機能」に焦点を当てて見ていきましょう。

驚異の進化①:コーディング(プログラミング)能力

AIにプログラムを書いてもらうシーンは、もはや当たり前になりました。
GPT-5では、その正確性が飛躍的に向上しています。

  • SWE-bench Verified(※1): 74.9%を記録(旧モデルは約69.1%)
    • エンジニアが現場で直面するような、リアルな課題解決の成功率が大幅にアップしました。
  • Aider-Polyglot(※2): エラー率が1/3に減少
    • 複数のプログラミング言語を扱うタスクで、コードの間違いが大きく減りました。

※1 SWE-bench Verified(エス・ダブリュー・イー ベンチ ベリファイド)とは? 実際の開発プロジェクトで発生するバグ修正や機能追加といった課題を、AIがどれだけ正しく解決できるか評価するテストのことです。

※2 Aider-Polyglot とは? 複数のプログラミング言語を横断して、コードを編集・修正する能力を測るテストのことです。ちなみに、GPT-4.1のスコアは約52.9%でした。

驚異の進化②:Agent(ツール連携)処理

「メールを送って、その内容をスプレッドシートに記録し、グラフを作成して報告する」 このような複数のツールをまたぐ連続した作業を、AIが自律的に実行する能力を「Agent型ツール連携」と呼びます。

この能力を測るτ²-benchというテストでは、驚くべき結果が出ています。

  • 従来モデル(GPT-4.1やClaude-3.7-sonnetなど): 成功率 約34%~49%
  • GPT-5: 成功率 97%

これまでのモデルが半分近く失敗していたような複雑なタスクも、GPT-5はほぼ完璧にこなせるようになりそうです。

例えば、

売上データ(CSV)を集計して、グラフ化してPDFにして、日本語で、解説文章を作って下さい。 
という文章を命令したときに、PDFくれない動作があったと思いますが、今後は、そんなこともないようになります。

*実際に上記を打ち込むと、PDFにきちんとしてくれる確立が上がった気がします。(もともと、↑みたいな文章作ることすくないですが。。)

まとめ:GPT-5が拓く、新たな可能性

今回のGPT-5の登場は、単なる実態として性能向上になりましたが、
AIがより信頼できるパートナーとして、私たちの仕事や生活に深く浸透していく未来を予感させます。

  • 初心者の方にとっては… これまで以上に気軽に、安心してAIに様々なことをお願いできるようになります。
  • 開発者の方にとっては… コーディングの補助や複雑なタスクの自動化がさらに加速し、より創造的な業務に集中できる環境が整います。

AppTalentHubでは、これからもAIに関する最新の動向や、皆さんのビジネスに役立つ活用法を発信していきます。GPT-5を使って「こんなことができるようになった!」といった発見があれば、ぜひ私たちにも教えてくださいね。

この記事を書いた人

宮崎翼

愛媛県出身・東京都在住。
国立工業高専(新居浜工業高等専門学校)卒業後、外資系ソフトウェア企業などで法人営業・IT導入支援に従事し、BtoB領域で多様な新規開拓やエンタープライズのDX推進を経験。

現在は「AppTalentHub」の理念、ノーコード/ローコードを活用したアプリ開発の標準化と、エンジニアのスキルの可視化による適正評価を実現するためのプロジェクトやコミュニティ運営に取り組んでいます。
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