「単なる開発者」で終わるのか?それとも「ビジネス課題を解決できるエンジニア」として年収と案件を掴むのか?
こんにちは、AppTalentHub代表の宮崎翼です!
今、ノーコード・ローコード開発は、DX推進の重要なインフラとして、これまでにないスピードで進化していて、その需要は爆発的に高まっています。
でも、だからこそ、少し立ち止まって考えてみてほしいことがあるんです。
私は、6月1日から、AppTalenthubにて、人材紹介業務をはじめ、おかげさまで少しずつ成約が増えて、案件の依頼ももらえるようになりました。ただ、最近、キャリア相談に乗っていて強く感じること。それは、「Bubbleを勉強しています。これだけの機能が作れます!」と、ツールの使い方だけをアピールしてしまう方が、本当に多いということです。
もちろん、その学習意欲は本当に素晴らしい。心からリスペクトしています。でも、あえて本音を言うと、それだけでは残念ながら高単価の案件を獲得し、市場で生き残るエンジニアになるのは難しい、という現実があります。
僕自身の話を少しさせてもらうと、新卒で入社したのは都内の営業会社でした。そこから外資系のソフトウェア企業で法人営業やIT導入支援を経験し、このノーコードの世界に飛び込んできました。
僕のキャリアは、傍から見ればバラバラに見えるかもしれません。だから、転職のたびに「自分の価値って何だろう」「この経験をどう伝えれば次のチャンスに繋がるんだ?」と、何度も職務経歴書を前に頭を抱えました。特に営業からITの世界に飛び込んだ時は、「ツールが使える」というだけでは全く相手にされず、自分の存在価値を証明することに本当に必死でした。
だからこそこのコラムでは、僕自身が「単なるツールが使える人」から「課題解決ができる人間」として評価されるために試行錯誤した経験を基に、あなたが理想の年収と案件を継続的に獲得するための「戦略的職務経歴書」の書き方を、惜しみなくお伝えしようと思います!

なぜ、あなたの職務経歴書は「読まれない」のか?
AIやノーコードの進化は、僕たちの働き方を根底から変えようとしています。特定のツールスキルだけでは、残念ながらすぐにコモディティ化してしまう。これはもう、変えられない事実なんです。
僕も昔は「このツールが使えます!」と自信満々にアピールしていました。でも、クライアントが本当に知りたいのは、そこではありませんでした。彼らが心の底から知りたいのは、たった一つ。
「それで、あなたは私たちの会社の何を解決してくれるのですか?」ということです。
この本質に気づいてから、僕の職務経歴書の書き方は180度変わりました。
- 年収アップの根拠を示す: 「Bubbleが使えます」ではなく、「Bubbleを使って、顧客の〇〇という課題を解決し、□□という成果(具体的な数字)を出せます」と示せるかどうか。これができれば、あなたの価値は飛躍的に高まります。
- 「ビジネス課題解決者」として自分を売る: 「言われたものを作る開発者」は、残念ながら替えがききます。そうではなく、顧客のビジネスを深く理解し、「その課題、ノーコードならこう解決できますよ」と提案できるエンジニア。こうした存在は、常に市場で求められます。
- 会社に依存しない、強い個になる: 自分のスキルと実績を「課題解決のストーリー」として言語化し、職務経歴書を常にアップデートしておくこと。これが、安定して案件を獲得し、ソロプレナーとして自立するための、最も強力な武器になります。
職務経歴書は、単なる過去の記録ではありません。「未来の約束」を勝ち取るための戦略書と捉え直すことで、キャリアは大きく変わっていくはずです。
案件獲得は「自分を“商品”として正しく売る」ことから

案件を獲得するというのは、あなたが持つ「スキル」と「課題解決能力」という商品を、クライアントの「ニーズ」に合わせて的確に売り込む、営業活動そのものなんです。
SNSで「こんな機能が作れます!」と発信するだけでは、なかなか仕事には繋がりにくい。それは、商品のスペックを羅列しているに過ぎないからです。
本当に重要なのは、「あなたが抱えているであろう、こんな課題。私ならこうやって解決できます」と、相手のメリットを具体的に、そして魅力的に伝えること。
あなたの職務経歴書は、その「解決能力」を信頼性をもって裏付ける、最高の営業資料なんです。素晴らしい「アウトプット」を「価値」として見える化するための、最強のツールだと思ってください。
【キャリアプラン別】自身を商品化する戦略的職務経歴書の書き方
ここからは、あなたの現在の立ち位置に合わせて、職務経歴書をどう「戦略的」に書き換えていくか、具体的に解説していきますね。
ステップ1:専門性の深化と横展開(駆け出し〜中級者向け)
この段階のあなたがアピールすべきは、「学習能力」と「ポテンシャル」です。ただ「勉強しました」で終わらせないことが何よりも重要です。
- 自主制作物も、立派な実績です: 「実績がない…」なんて思う必要はありません。あなたが学習のために作ったアプリこそが、最高の実績。大切なのは、「誰の、どんな課題を解決したくて作ったのか」という目的を、自分の言葉で語ることです。ユーザー0でも関係ありません! 自信をもって、自分の作ったアプリを提示してください。ここを「趣味で作りました」と宣言する人がとても多すぎるのが本当に多いです。ちゃんと課題感をもって取り組んだことをアピールしてください。くどいようですが、結果がでてなくても、「勉強しました」で終わらせない姿勢の方が重要です。ちゃんと、ビジネス課題に対してリーチしてください。
- 「学び」を言語化する: 「チュートリアルを完了した」で終わらず、「このアプリ開発を通じて、データベース設計の重要性を学びました」「API連携でエラーに苦しみましたが、自力で解決したことで実践的なトラブルシューティング能力が身につきました」というように、経験から得た「学び」を記述すると、ぐっとプロフェッショナルな印象になります。
ステップ2:ビジネス課題解決能力の向上(中級者〜上級者向け)
この段階では、あなたが「単なる開発者」ではなく、「ビジネス課題を解決できるパートナー」であることを強調していきます。
- 「なぜ?」を掘り下げる: 「クライアントへのヒアリングを通じて本質的な課題を特定しました」「ビジネスモデルを考慮し、このようなシステムを設計しました」など、あなたのビジネススキルがどう活かされたのかを具体的に記述しましょう。
- 数字は正義です: 「あなたの貢献によって、ビジネスがどう改善されたか」を具体的な数字で示すことが最強のアピールになります。「私の提案によってクライアントのコストを〇%削減できました」「開発したツールで営業効率が〇%向上し、売上に貢献しました」といった形です。
ステップ3:未来のリーダー・イノベーターへ(上級者・ソロプレナー向け)
この段階では、あなたが「ノーコード/ローコード領域を牽引し、新たな価値を創造できるリーダー」であることをアピールします。
- 業界への貢献を語る: 私自身の例で言えば、「DMMオンラインサロンNoCodeCampの運営を通じて、300名以上のエンジニアの成長に貢献しました」「書籍『ノーコードシフト』などを通じて、ノーコードの普及と啓蒙に貢献しました」といった、業界やコミュニティへの影響力を示すと非常に強力です。
- 未来への視点: 「チーム全体の生産性を向上させた」「後輩エンジニアの育成に尽力した」といったリーダーシップ。さらに「生成AIを活用して開発プロセス自体を改善した」のような最先端の取り組みも、あなたの価値を大きく高めます。
職務経歴書テンプレート(宮崎翼 Ver.)
「言うは易し、行うは難し」だと思いますので、私自身のキャリアと考え方を反映させたサンプルを公開します。
ぜひ、あなた自身の言葉でアレンジして活用してみてください!
職務経歴書
作成日: 2025年7月22日
氏名: 宮崎 翼 (ミヤザキ ツバサ)
職務要約
【顧客の潜在課題を「発見」し、ノーコードで「最速解決」するビジネスアーキテクト】
都内の営業会社、外資系ソフトウェア営業で培った「顧客のビジネス課題を深掘りし、解決策を提示する力」を最大の強みとしています。この課題解決力を、FlutterFlowやBubbleといったノーコードツールを駆使して「迅速」に「低コスト」で形にすることに情熱を注いでいます。DMMオンラインサロン「NoCodeCamp」の運営や書籍執筆を通じ、単なる技術提供に留まらず、エンジニアの価値を可視化し、挑戦が報われる社会の実現を目指します。
職務経歴
期間 | 案件名/活動内容 | 役割 | 業務内容・実績 |
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2025年~現在 | 株式会社AppTalentHub 設立 | 代表取締役 | ・ノーコード/ローコードエンジニアのキャリア支援、企業のDX推進支援 ・実績: 「AppTalentHub」を開発・提供し、現在User数180人を獲得。 |
2020年~2024年 | 合同会社NoCodeCamp DMMオンラインサロン「NoCodeCamp」運営 | 代表社員 | ・日本初のNoCodeサロンを企画・運営し、学習コンテンツ作成、イベント開催、後進育成を担当 ・実績: 最大会員数300人突破。多数の会員がノーコードでの事業化に成功 ・全国出版の書籍「ノーコードシフト」「基礎から学ぶノーコード」発行 |
2020年前 | (前職) 大手IT上場企業 | 法人営業 / IT導入支援 | ・エンタープライズ顧客へのソリューション営業、DX戦略立案、プロジェクトマネジメント ・実績: 部門で新規顧客開拓数1位を達成。数億円規模の大型DXプロジェクトを複数成功に導く |
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活かせる経験・スキル
- ノーコード/ローコード開発:
FlutterFlow, Bubble (★★★★★)
Glide, Adalo, Webflow, Zapier, Make (★★★★☆) - ビジネス・課題解決スキル:
顧客課題ヒアリング・潜在ニーズ発掘 (★★★★★)
ビジネスモデル構築・事業戦略立案 (★★★★★)
プロジェクトマネジメント (★★★★☆) - コミュニティ・情報発信:
コミュニティ運営・人材育成 (★★★★★)
書籍執筆、セミナー登壇、技術ブログ運営 (★★★★★) - その他:
生成AI活用(ChatGPT, Claude)、API連携設計、UI/UXデザイン基礎
自己PR
私のキャリアの根底には、常に「目の前のビジネス課題を解決し、新しい価値を創造したい」という強い想いがあります。都内の営業会社で顧客折衝の最前線に立ち、外資系IT企業で企業のDX課題と向き合った経験から、「どんなに優れた技術も、顧客の課題解決に繋がらなければ意味がない」という信念を持つに至りました。
この信念を最も速く、ダイレクトに形にできるのがノーコードです。私はDMMオンラインサロン「NoCodeCamp」や書籍の出版を通じて、ノーコードの可能性を広めると同時に、「ツールが使える」だけではない、真に価値あるエンジニアを増やすことに尽力してきました。
もしご一緒できる機会があれば、「言われたものを作る」のではなく、「共に未来の価値を生み出す」パートナーとして、貴社のビジネス成長に必ず貢献できると確信しております。
まとめ:あなたの「未来」は、あなた自身の手で証明する
ノーコード/ローコードエンジニアとして、市場価値を高め、本当に価値ある存在になるために。不可欠なのは、「スキルの棚卸し」ではなく、あなたが**「誰のどんな課題を解決できるのか」**を、熱意をもって具体的に語ることです。
「Bubbleの勉強を始めた」という、その素晴らしい一歩を、誰かの未来を照らす力に変えていきましょう。
このコラムとテンプレートが、あなたの未来を切り拓くための、強力な武器になることを心から願っています!
さあ、次のステージへ。テンプレートも差し上げます
この記事で語ってきた私の想いは、私たちが運営するプラットフォーム『AppTalentHub』そのものです。
AppTalentHubは、単なる職務経歴書を置く場所ではありません。
あなたのスキル、実績、そして「これから何を生み出すか」という未来の可能性をストーリーとして可視化し、その価値を正しく評価する企業から直接スカウトが届く、新しいキャリアプラットフォームです。
AppTalentHubの職務経歴書のページで無料でダウンロード可能にしてますので、気軽にダウンロードしてくださいね。

AppTalentHubでは、開発に関する無料相談、キャリア相談を受け付けます。